第一部Guest
エミリー・バイノン
(ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団首席フルート奏者)
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席奏者を30年にわたって務めている。
ウェールズ出身のエミリーベイノンはイギリス王立音楽院においてウィリアム・ベネットとパリのアライン・マリオンに師事。ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、BBCオーケストラ、NHK交響楽団、ウィーン室内管弦楽団、オランダ室内管弦楽団、イギリス室内管弦楽団、アカデミー室内管弦楽団と共に共演経験があり、ソロパフォーマンスとオーケストラ演奏を共に確立している。
エミリー・ベイノンは現代音楽の熱心なサポーターであり、ジョン・ウールリッヒやサリー・ビーミシュ、ジョナサン・ドヴ、グイアーム・コネッソン、マーテン・オルンシュタイン等の作曲家が彼女のための作品を作曲。
指導者としての情熱も多大にあり、世界中のマスタークラスを開催。2009~2021年オランダフルートアカデミーの教授として指導にあたった。
コロナウイルス期間中にYouTubeチャンネルを開設し、動画でフルートのソロやオーケストラ課題曲の解説を行っている。
録音も多く、これまでに15のCDを製作。
最新の録音はアンドリュー・ウェストとの共演で、第2次世界大戦時代のフルートやピアノの曲を収録した「5 Project Paloma」。
杉林 岳(ピアノ)
桐朋学園大学音楽学部卒業後、渡欧。ウィーン市立音楽芸術大学リート・オラトリオコレペティション科修士課程並びに器楽コレペティション科修士課程、室内楽大学教育課程を首席で卒業。これまでに、ピアノを植田あさ子、山田富士子、シュテファン・モェラー、スンスーク・カン、ロラン・ブレー、リート・オラトリオ声楽コレペティションを(故)キャロリン・ヘイグ、器楽コレペティションと室内楽をデニーゼ・ベンダ、エフゲニー・シナイスキ、ピアノと室内楽をルーカ・モンティ、(故)パウル・バドゥーラ=スコダの各氏に師事。日本ピアノ教育連盟オーディション優秀賞、東京国際芸術協会新人オーディション最優秀新人賞、ロザリオ・マルチャーノ国際ピアノコンクールにてシューベルト賞(オーストリア)、ピネローロ・トリノ国際室内楽コンクール第 3 位(イタリア)、大阪国際音楽コンクール/デュオ部門第 1 位および聴衆賞、ボウルダー国際デュオコンクール第 3 位(アメリカ)など、国内外で受賞。2021年に声楽家の杉林貴子とともにエーデルベルク音楽教室を設立。セレーノ・ミュージックエンタープライズより2つのアルバム「Lyric』「Live in Osaka」、杉林貴子とのデュオアルバム『Opus』(オープス)がリリースされている。2024年、東久邇宮「記念賞」「文化褒賞」の2賞を受賞。